不老長寿の実
いつもお世話になっております。
『日本介護トラベルサービス』です。
さて、今回はいつもと少し趣向を変えて、【不老長寿】のお話です。
歴史上の権力者たちが探し求めた【不老長寿】の薬の言い伝えは世界中にいくつもありますが、
日本では主に3つの果物が挙げられるようです。
1つ目は【タチバナ】
古事記や日本書記にも記載がある、現在の食用柑橘類の原種のひとつで、実っているところを先日
初めて見ましたが、柑橘類の原種と言われるだけあって、金柑より少し大きく、温州ミカンを少し
平べったくしたような、不思議な形をした果物でした。
古代の日本ではタチバナの実を毎年7つずつ食べると老いないという言い伝えがあったようです。
タチバナの樹は1年を通じて青々とし、また黄金色の実をたくさんつけることから縁起のよい
「生命力の宿る樹」とされ、不老長寿の言い伝えに繋がったのかもしれません。
2つ目は【ムベ】
アケビ科の常緑樹で春になると白い花、秋には赤紫の実をつける植物で、滋賀県の近江八幡市では
天智天皇の時代から長らく宮中に献上されてきた果物だそうです。
昭和50年代に跡取りがいなくて一旦廃れてしまったのを地元の方たちの努力で復活され、平成14年に
復活してからは毎年、皇室や天智天皇を祭る近江神宮、東京の靖国神社などに献上されているそうです。
近年メディアで取り上げられる機会が増えたことで関心を持つ方が増え、近江八幡市には「ムベ狩り」
を楽しめる農園もあるのだそう。
こちらも、常緑樹で年中青々としているところが不老長寿の言い伝えに繋がるのかもしれません。
3つ目は【ハスカップ】
ハスカップとはアイヌ語で「ハシカプ=枝の上にたくさんなるもの」と言う意味があるそうです。
最近は北海道土産としてハスカップのジャムやお菓子をよく見かけますが、元はサハリンやシベリアなど
寒冷地を源流とする植物で、渡り鳥によって種子が北海道まで運ばれたと考えられているそうです。
ハスカップが不老長寿の果実と言われる所以はその栄養素の高さから。
酸味の強さからビタミンCが豊富なのかな~とは思っておりましたが、調べてみますと抗酸化作用の高い
ビタミンEの含有量が非常に高く、「身体の酸化を防ぐ⇒老化現象を防ぐ⇒不老長寿の果実」と言われる
ようになったようです。
ビタミンE以外にもビタミンC、アントシアニン、鉄分やカルシウム、食物繊維、と小さな果実の中には
身体によい栄養素がギュッと詰まっているのですね。
いかがでしょうか?
タチバナの木もムベの木もハスカップの木も自生している地域があり、地元の方たちが長い時間をかけて
大切に守り育ててきた植物ばかり。
たまには自然を目当てに視点を変えて旅に出てみるのも良いかも知れませんね。
お一人での外出が難しい、家族だけでは不安、誰か付き添ってくれる人がいたらいいのに・・・。
そんなご要望がございましたら、どうぞお気軽にご相談くださいませ。
ご対応させていただくスタッフたちはマスク・手洗い・ウガイ・手指消毒としっかり感染症対策を
した上で、体調に変化がないかも毎日きちんとチェックしておりますので、どうぞご安心くださいね。
また、旅行と言うほど遠出ではないけど近所をお散歩したい、病院や役所まで付き添って欲しい、
と言うような時もどうぞお気軽にご相談くださいませ。